TOP

営業未経験でも!インサイドセールス職を女性に推したい5つの理由

営業未経験でも!インサイドセールス職を女性に推したい5つの理由

営業未経験でも!インサイドセールス職を女性に推したい5つの理由

「ひゃー、こどものお迎え時間に間に合わない」
「地方に住んでいて子育て中だから、思うように働けない」
「今の仕事で、このままライフイベント(結婚・出産)を迎えるられるか不安」

結婚や出産、パートナーの転勤に介護をはじめ、とかく女性の一生には多くのライフイベントがあります。先々のライフステージの変化を見据えると「本当に、このままキャリアを積んでいけるのかな……」という気持ちを抱いてしまっている方も多いのではないでしょうか。

そうした不安を抱えている方々にも、いま急速に注目を集めているのが「インサイドセールス」という職種です。その可能性は、たとえば下記の通りです。

・仕事と家庭(プライベート)の二兎を追うことができる
・場所や環境などの制約条件に左右されない働き方にチャレンジできる
・ライフステージの変化に合わせた働き方が選択できる
・市場環境や仕事の志向性の変化に合わせて、キャリアの柔軟な選択ができる

つまり、自分が自分らしくあることによって輝けるのがインサイトセールスです。
女性特有のライフイベントにまつわる制約条件を、軽々と飛び越えることのできる“キャリアの柔軟性”が、その注目を集める大きな理由のひとつです。

少子高齢化に伴う労働人口の減少に連続的な変化の起こる不確実な時代……。
昨今では「ダイバーシティ」の気運の高まりとともに「女性活躍」の推進に多くの企業が迫られています。従来から在ったDX(デジタルトランスフォーメーション)や仕事のオンライン化の流れに、コロナ渦の影響による加速も相重なって、世の中の要請とマッチした職種としてインサイドセールスの可能性に注目が集まっています。

テクノロジーも発達し、新たな働き方のロールモデルも出始め、日本全国で仕事のオンライン化が進んでいる今、

「男性と同じような働き方じゃないと、結局キャリアアップできない」
「育児と両立しながらやりがいのある仕事ができるのは、ほんの一握りの人たちだけ」

……そんな固定観念からキャリアが断絶してしまうをあきらめてしまうのは、本当にもったいない。

そこで今回の記事では、インサイドセールスという職種が、女性にとって具体的にどのような可能性を秘めているのか。仕事の内容や働き方、キャリパスの可能性など、そのひとつひとつをつまびやかにしていきたいと思います。

バリバリ働きたい方から子育て中のママの方々へ。仕事のサスティナビリティを考え、今とは違う新しい働き方に挑戦してみたい、すべての女性にお読みいただけましたら幸いです。
ではでは、さっそく張り切って参りましょう~!

目  次

【1】場所を選ばず、多様な働き方に対応できる!
【事例】スタートアップ企業の地方在中ワーママの活躍
【2】キャリアブランクに有利! 培う専門スキルの希少価値
【3】ポータブルスキルが磨かれる ~VUCA時代のセーフティネットに!~
【4】未経験者でもチャレンジがしやすい
【5】予測できない変化に強い!多様なキャリアパス ~インサイドセールス後のキャリア~

【1】場所を選ばず、多様な働き方に対応できる!

子どもとの時間も増えるし、スキマ時間に簡単な家事をすることもできる。通勤時間がないのでストレスにならない──。

インサイドセールスは、最低限のパソコン・オンライン環境・スマホがあれば実務ができる仕事です。地方にいても、在宅でもどこからでも、働くことができます。

その多様な働き方に対応できる柔軟性ある職の特徴から、小さなお子様やパートナーの転勤の都合で住む場所が変わったり、旦那さまの転勤や介護といった自身の様々な家庭環境やライフイベントにキャリアが左右されにくいのは大きなメリットです。

また、時間のコントロールがしやすい仕事でも大きな魅力◎
たとえば、在宅の時間が多ければ昼の休憩の時間を使って、晩ごはんの下準備ができるかも。子どもが小さいうちは保育園からの呼び出しが多いこともあると思いますが、在宅ですぐお迎えに行くことができる環境であれば安心して過ごすことができます。

つまり、働き方の選択肢が広いので、1人ひとりのライフステージや家庭環境に合わせて主体的に働く場所や時間を決めやすい!
これまで、就職難易度の高かった「地方×子育て」「子育て×業務」といった組み合わせがネックになりづらいのです。

少し事例を見てみましょう。

【事例】スタートアップ企業の地方在中ワーママの活躍

「地方に住んでいて、子育て中であるからこそ、私は新しい出会いの機会をたくさんいただいています。当時感じていた環境の制約は、ハードルでも足かせでもなく、チャンスであり特徴なのだと気づけたことは大きかったです。また、この働き方を始めてからは、今まで諦めていたような場面でも、『やろうと思えば何でもできる』と思えるようになったのも大きな変化です」 ※出典:「稼げる自分に戻りたい」 地方在住ワーママがベルフェイス初の在宅インサイドセールスリーダーになるまで(SalesZine)

例えば、SaaS系のスタートアップ企業に務めるとあるワーママの方は、結婚や出産などの影響から、未経験で同社に転職。地方在住の「フル在宅インサイドセールス」として、小学生と年中のお子さまを育てながらインサイドセールスの業務に従事しています。スキマ時間をうまく活かしながら業務を両立し、現在では同社のインサイドセールスチームのリーダーとして、メンバーの育成に力を注ぎ組織づくりに奮闘しているのだそうです。

ちなみにこの方は日々の具体的なお仕事模様について、こちらのnoteで綴ってくださっています。こうしてご自身の働き方を通してママさんたちのロールモデルになっていらっしゃる後姿は、小さなお子様のいるママの働き方のリアルを伺い知る上で、ひとつの良い参考になるのではないでしょうか。良かったらチェックされてみてください。

【2】キャリアブランクに有利! 培う専門スキルの希少価値

インサイドセールスのキャリアパスには様々な可能性がありますが(詳しくは後述します)が、そのキャリアトラックのひとつに専門性を高めてスペシャリストを極める道があります。

働き手の減少を背景とした生産性の向上、グローバル化への対応、年功序列からの脱却……。様々な営業により企業がメンバーシップ(日本型)型の雇用からジョブ型の採用へと移行するなかで、インサイドセールスのスペシャリストを目指すことは、女性のキャリア形成上の有効な選択肢のひとつです。

女性のキャリアにおける不確実性のリスクを考える議論において、若いうちから明確な売り(強みや専門性)を作るべき必要性はよく専門家に指摘されるところですが、インサイドセールスは職種そのものが新しいので、歴史ある職種と違ってその分野で輝かしい実績を残してきた先達が他の職種と比べて比較的少ないです。
また、職場で上があまり詰まっていません。

つまり、インサイドセールスのスペシャリストはまだ少なく、その道のプロフェッショナル人材は希少性が高いのです。
市場価値というのは需要と供給の関係で成り立つものです。インサイドセールスの人材マーケットは未成熟であるぶん、スキルの高いプロフェッショナル人材の絶対数は需要に対して圧倒的に少ないということは、視野に入れておくべき重要なポイントではないでしょうか。

こうした将来性がある分野で“、強みを伸ばし続ける”キャリア設計は、慣れ親しんだ仕事を繰り返すことになるので、就職先の選択肢が広がり復帰のしやすさにもつながります。
それは、出産や育児で一時的にキャリアのブランクがあっても、復帰の際に仕事に大きな負荷がかからず、プライベートとの両立もしやすい特長もあるということでもあります。

ちなみに、インサイドセールスに特化することで知見を深め、その知見を副業で活かすという道もあることにも触れておきたいところです。高い専門性を身につけ、例えばコンサルタントとしてインサイドセールス部門の立ち上げをサポートする道も考えられます。

【3】ポータブルスキルが磨かれる ~VUCA時代のセーフティネットに!~

人生100年時代──。そう呼ばれる現代においては、「人は80歳を過ぎて働く必要がる」という経済学者の試算も見られるようになりました。そして私たちは、テクノロジーの進化によって予測不可能なことが次々と起こる「VUCA時代」と呼ばれる環境に置かれています。

そうした時代でライフステージの変化に合わせて長く働き続ける上にあたって、身を助けるセーフティネットとして強みになってくれるのが、「ポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)」です。

ポータブルスキルとは、共感力や傾聴力、提案力、課題解決能力、折衝力など、会社や部門あるいは職種を超えて広く通用する汎用スキルを指します。そうしたスキルを自然と培っていくことになるのが、インサイドセールスの職務になります。

まず、インサイドセールスは営業職なので、折衝力や提案力が身につくのは想像に難しくありません。
「営業という仕事は、人を人らしくしてくる」というのは、昔、私が会社員であったころに社長が朝礼でおっしゃっておられた言葉ですが、仕事ではこうした具体的な技量だけでなくパーソナリティも磨かれていきます。「営業要素」が含まれた”人と関わり”関係を作るポータブルスキルは磨かれるのはインサイドセールスのひとつの魅力です。

【4】未経験者でもチャレンジがしやすい

インサイドセールスは成長の著しい分野である一方、職種そのものが新しいので人材マーケットにおいて経験者の数は多くありません。インサイドセールスのスペシャリスト人材に至っては全く足りていないのが現状です。

採用企業側の視点に立ってみれば、慢性的な人手不足が続くに日本にあって、「新しい仕事」であるインサイドセールスの経験者は競争率も高く、そこでスペシャリスト人材を雇うのは困難です。企業は求められるスキルが共通する職種から人材を集めるしかありません。
採用難易度は上がります。

ちなみに、やみくもに電話をかけ、アポイントの獲得を狙うテレアポを経験したとしても、それはインサイドセールスの経験者とは言えません。
インサイドセールスは必要とされる能力は「コミュニケーション能力」や「相手のニーズを聞き出す能力」であったりするため、その汎用性の高さから、職種未経験でも異業種へ挑戦しやすい職種でもあります。

したがって、前職はセールスだけでなく、アパレル業や接客業、ホテル業、ウェディングプランナー、はたまた学校の教師までさまざま方がこの職種にチャレンジしています。
胃職種・異業種からの、いわゆる「またぎ転職」によって、IT業のインサイドセールスの職に就く方も多く、比較的チャレンジのしやすい職種なのです。

そもそも「カスタマーサクセス」という仕事は、その職種そのものが新しすぎて現時点では高い専門性を持った人材はそう多くありません。前職もカスタマーサクセスという方もそう多くありません。

人材市場では採用企業の需要に対して供給が追いついていないため、その希少性から自らの市場価値も高めやすく、一定の経験を積んでいれば企業から好条件を引き出しやすいのが、この職種です。

【5】予測できない変化に強い!多様なキャリアパス

インサイドセールスのプロフェッショナル、ほかフィールドセールス、マーケッター、カスタマーサクセス、事業企画……。

VUCA時代にあって、インサイドセールスはキャリアの広がりが大きく、業務で培った多様な経験やスキルは幅広い事業分野で活かすことができます。そのポテンシャルは高さは、この職種の大きな特長です。

では、具体的にどのようなキャリアパスが考えられるのか。少しご紹介していきましょう。

フィールドセールス ~インサイドセールスが創出した商談を受注する役割へ~

まず、イメージしやすいのがフィールドセールスへ進むキャリアパスです。
インサイドセールスによって創出された商談を対面で受注する職種になります。

実際、多くのインサイドセールス経験者が、その後フィールドセールスへと転身しています。また、新人の多くをフィールドセールスへの登竜門に配属する企業も少なくありません。

そもそもインサイドセールスは、営業プロセスの「次の工程」であるフィールドセールスとは、業務の類似性も高いので、キャリア転換は容易です。

業務経験を積む中で、「聴く力」「伝える力」「動かす力」といった顧客との対人コミュケーション能力など、セールスに必要な基礎力が身につきます。
顧客に対して「どのようなフィードバックや情報提供が必要なのか」といった顧客理解の能力も磨かれます。
また、対象の痛みや課題、状態、さらには役職別の傾向と対策などに対して、豊富な事例知識と高いヒアリング能力に裏付けられたプレゼンスができるようになります。

このようにフィールドセールスという職種は、インサイドセールスで培った知見を存分に発揮できます。

マーケッター ~インサイドセールスに見込み客を紹介する役割へ~

インサイドセールスは、フィールドセールスとともにマーケティング部門との距離が近く、親和性が高いポジションです。

マーケティングとフィールドセールスの業務を、常に見ながら業務を進めていくことになります。
見込み顧客との対話から、そのニーズや状態を見極め、商談の予定を作っていくので、そこで得た顧客インサイトをマーケティングチームに共有するシーンはあるはずです。
場合によっては、マーケティングチームと打ち合わせをして、見込み客に提供するコンテンツの企画制作を担うこともあれば、社内のデザイナーチームや外部の方々と連携して施策を検討することがあります。企業によっては展示会の運営に携わることもあるでしょう。

そうした顧客にまつわる幅広い業務の中で、マーケティングチームに求められる能力が必然的に身に付いてくるのがインサイドセールスです。

したがって、マーケティング部へのキャリアチェンジも大いにあります。

ちなみに、顧客と日々接するインサイドセールスの、現場で蓄積した”生”の顧客インサイトはマーケティングにおいて非常に貴重です。
顧客に対して売り手として一貫した体験を提供するためには、マーケティング・インサイドセールス・フィールドセールの3つのチームが足並みを揃えて、三位一体で進めることはとても大切になります。

よって、これら3つのチームは部門ごとに、今後少しずつひとつに統合される動きが加速していくはずです。まだまだ未成熟な分野なので、そうした成熟化への連続的な変容の中で、インサイドセールスの方々一人ひとりの適正やビジョンに合わせてキャリアの裾野は広がっていくことでしょう。

カスタマーサクセス ~顧客の成功に向けて積極的に働きかける役割へ~

お次は、契約している顧客をフォローするカスタマーサクセス部門へのキャリアパスです。

カスタマーサクセスとは、セールスやマーケティングと同様に「概念」を表すとともに、部門の名前を表すこともあります。SaaSやサブスク型サービスが隆盛を極めるとともに、最近急速に注目度が上がった職種です。

仕事の内容は、顧客(カスタマー)に伴奏しながら成功(サクセス)に導くこと。購買・導入に際して顧客の課題を解消したり、利用定着化や活用、顧客の育成などを促したりすることによって、自社サービスへの満足度やロイヤリティを高めていきます。
顧客と関係を作る中で、顧客ロイヤルティを上げてチャーン(離脱・解約)を防ぎ、LTV(顧客生涯価値)や長期のレベニュー(定期収益)の最大化していくことが、その仕事です(ざっくり言うと)。

企業によって、業務範囲は異なりますが、基本的には電話やメールなどで顧客との接触をするケースが多いのが特徴です。
したがって、インサイドセールスで培った商談設定で培った非対面コミュニケーションを活かす土壌は十分にあるので、キャリアの選択肢には十分入ります。
顧客の状況や心理の理解に努めたインサイドセールスとして経験を買われて、カスタマーサクセス部署にアサインされることが多いようです。

ちなみに、SaaSやサブスク事業者が台頭する時代にあって、「購入後の利用継続」がこれまで以上に重要になり、その流れが中長期的に定着してゆく中で、「カスタマーサクセス」という概念が冠される、その部門の仕事は事業者にとって非常に重要な役割に担っています。
そのため現在では、CCO(最高顧客責任者)という経営陣へのカスタマーサクセスの役職へのキャリアアップなど、「花形キャリア」のひとつとして昇進ルートの可能性は様々に広がっています。

ちなみに、カスタマーサクセス職の年収レンジは幅広く企業によってさまざまです。300~800万円で推移しており、中には1200万円を超える求人もあります。

インサイドセールス・マネージャー ~組織内でチームをマネージする役割へ~

最も順当なキャリアの積み方です。
実績を積み上げながら、インサイドセールス内でメンバーからマネージャーへ。マネージャーから部長へ。というように、組織の階層を上に上げるキャリアを作っていくコースです。

そのミッションは、商談数や売上貢献を中心とした目標数値の達成に向けたチームメンバーのマネジメントから、THE MODEL(マーケ・インサイドセールス・セールス・カスタマサクセスの共業プロセス)のつなぎこみ、人材育成のスキルやチーム文化の醸成、仕組みや制度設計など多岐に渡り、全体を見渡す広い視野と長年の経験で培ったスキルが求められるポジションになります。

「名プレイヤー名監督にあらず」とは野球の世界でよく言われることわざがあるように。プレイヤーとして優秀だった方が、そのままマネージャーとして優秀になるわけでありません。ですが、インサイドセールス組織の中で昇進していく場合、まず分かりやすい周囲に認められる要素として、これまでに積み上げた「過去の実績」は必要です。
「インサイドセールスとしてしっかりとKGI/ KPIに向き合い、成果を出してきた」という裏付けです。

また、インサイドセールスはデータを中心に運営していくべきですが、実際に手を動かすのは人であり、仕組みの設計以上に“人”の力が必要になります。
「数字にコミットすること」はなのはもちろん大切なのですが、毎月の目標が課せられる分、現場では目先の数字だけを追って淡々とこなしていく中で本質を見失っていることもあるようです。なぜそれを行うのか…インサイドセールスのあるべき姿を忘れて手段に寄り過ぎてしまうケースですね。

そうならないためにも、なぜその数字にコミットする必要性があるのか。その数字を達成することで具体的に事業がどうなるのか。などメンバーにインサイドセールスの価値や責任感を実感してもらうため、モチベーションを高めていくリーダーシップが重要になります。

ほか、チームのビジョンの共有であったり、「どんな行動が是として賞賛されるのか」「どんな人がロールモデルになるべきなのか」といった組織にとって大事なメッセージを伝播させる賞賛や表彰制度の設計であったりなど、ロジックにチーム文化を醸成するネジメントスキルも大切になるでしょう。

まとめ

以上、ここでは代表的な4つのキャリアパスを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。なんとなくでもイメージをもっていただくことはできましたでしょうか……。

まだまだ発展途上の“これから”の領域なので、各企業さんもロールモデルやキャリア開発の過程にあるかと思います。他にもデータを扱う部分に特化したインサイドセールス企画や、顧客の声を活かしてプロダクトを改善する側に回るプロダクトマネージジャー、経営企画への配属など、その汎用性の高さからキャリアの方向性は様々に広がっていくことでしょう。

この変化の激しい時代にあって、インサイドセールスで培うスキルの汎用性の高さから、今後どんな可能性が生まれていくのかーー。要注目の職種です。